岡垣町で「ちたる農園」を営んでいる神谷愛と申します。
ちたる農園園主「神谷 アイ」のプロフィール↓
新規就農のための初期投資
前提条件として、「何を栽培するか」でかかる費用が大きく変わります。
例えば、米農家の場合
- トラクター
- 田植え機
- コンバイン
に加え
- 籾摺り機
- 乾燥機
- 精米機
- 選別機
が必要で、さらにそれらを納める大型倉庫が必須です。
機械(中古）をそろえると～400万くらい！
ハウス農家の場合
- トラクター
- ハウス
に加え
- 灯油ボイラー
- 照明など
が必要です
ハウスが高い､､､機械(中古）をそろえると～500万くらい！
農家になるために揃えたもの
ちたる農園は果樹・露地野菜メインなので、初期投資は少ないほうです。
それでも、
２７２万円かかりました
- トラクター（新車）２３０万
- 草刈り機 ４万
- 軽トラック（中古） ３０万
- 収穫かご ４万
- 電気柵 ４万
１番高かったのは「トラクター」
奮発して新車にしたけど、今思えば、１００万くらいの中古でよかったかも､､､
新規就農これだけは必要なものベスト3
道具はたくさん必要なのですが、「絶対に必要なもの」を3つ選びました！
トラクター
これがなきゃはじまらない！「エビフライ定食にエビフライ」 くらい、「農家にトラクター」 なんです。
アタッチメントを付け替えることで、耕うん、代掻き、マルチ張り、うね立てなど、1台100役の活躍をしてくれます！
軽トラ
なければ運搬車でもいいのですが、公道を走れるし、なにより積載性抜群！
軽トラを持ってない農家さんを見たことがない！っていうくらい必須です！
絶対４WDがおススメ！
収穫かご
採れた作物を入れるかご、農家は「運ぶ」という作業が多いです。
軽トラとセットで必要ですね！
農地はどうやって確保した？
初期費用の中に「農地の代金が入ってないでしょ！」 と思ったあなた。
ちたる農園の農地は全部借りてます。
地主との間に「利用権設定」といわれる賃貸契約を結び、使わせてもらってます。
年いくらで？という話をするのですが、、
持ち主の方のご厚意で、タダで使わせてもらってます！！
場所によって別々の方から借りてるのですが、みんな口をそろえて「使ってくれるならタダでいいよ！」と言ってくださるのです。
というのも「高齢化による耕作放棄地の増加」が深刻で、
畑を「管理できなくなった」方がたくさんおられます。
そんな中に「畑、貸していただけませんか？」と若い人が来れば、渡りに船で「どうぞどうぞ」となるわけです。
畑の場所、持ち主の人柄にもよるのでスムーズに借りれるかどうかはわかりません
でも、こういった方がたくさんおられるのでたいていの場合はスムーズにいくはずです。
探し方がわからない場合は「役場」の農林水産課に行くと、貸してくれそうな農家さんとおつなぎしていただけます。
初期投資は何年で回収できるか
就農4年目ですが､､､
いまだに回収できず( ;∀;)
年15万2000円なので、272万をペイするなら
17年！！
いやいや、これから収量アップしていくいのでもうちょっとはやくなるはず！
あと5年以内には回収したい！！
新規就農にかかった費用まとめ
ちたる農園の現状はこんな感じです。
これから始めようとする方に厳しい現実を突きつけてしまったかもしれません。
我が家は兼業なので、農業に割く時間が少ないのも一因です
しかし、上を目指せば収入は青天井。
実際に、いろんな工夫をして、儲かっている農家さんもいらっしゃいます。
特に元気のいい若者にはぜひ参入してもらいたいです。若者目線で日本の農業を見れば斬新な案も浮かぶと思います。
それではかしこー！
新規就農にかかった「初期費用」をお伝えします！